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PM-63 RAK()は、1960年代にポーランドのラドムが設計・製造した短機関銃である。 == 概要 == PM-63は、グリップ内部にマガジンを収めるなど、外見上は他の短機関銃と大きな差はない。PM-63は短機関銃で一般的な本体内部にボルトを収める形式を採用せず、むしろ自動拳銃・マシンピストルで主流の銃身を覆いつつ銃外部に露出するスライドを採用しているのが最大の特徴である。撃発にはスライド解放状態から射撃を開始するオープンボルト方式を採用しているため、自動拳銃と異なりスライドは後退状態で射撃体制が整う。 また、PM-63のスライドは竹槍状に上半分が切り取られた形状をしており、突き出た下半分はスライド閉鎖時にフレームから突き出る格好になる。この突き出た部分は何かに押し付けるか手で押すことによるコッキングを容易にしているほか、射撃時にはAKMのマズルブレーキと同様に発射ガスによって銃本体を押し下げ、制御性を向上させている。 このほかにも、最大限に引き延ばすと少し垂れ下がった角度で固定可能な伸縮式銃床や下方に展開してフォアグリップとすることが可能な前部ハンドガードも備えている。ただし、連射時にスライドが激しく前後動するので、アイアンサイトを利用するのは難しい。 トリガーメカニズムは途中まで引くとセミオート、最後まで引ききるとフルオートとなるというやや変則的なメカニズムになっている。 PM-63の弾薬は、開発当時のポーランドがワルシャワ条約機構の加盟国であったことを反映して9x18mmマカロフ弾を使用する。後には9x19mmパラベラム弾仕様のPM-70や.380ACP弾仕様のPM-73も設計されたが、どちらも発注がなされなかったため量産化には至らなかった。 現在、ポーランドではPM-63は新型のPM-84/98/06 Glauberytへの更新が進められている。 資料や文献などではWz63と表記されている場合がある〔最新 軍用銃辞典 等〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「PM-63 RAK」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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